絵本の旅人

「読み聞かせ」のための実践レポートです!

2014-01-01から1年間の記事一覧

かぜは どこへいくの

『かぜは どこへいくの』 文:シャーロット・ゾロトウ 訳:松岡享子 絵:ハワード・ノッツ ちいさな子どもからの質問攻め、これはだれにでも経験があるはず。彼ら、彼女たちから、つぎつぎに湧いてくるクエスチョンに降参してしまった人も多いにちがいない。…

モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本

『モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本』 ウィリアム・ジョイス 作 おびかゆうこ 訳 徳間書店 2012年 あらすじと感想 モリスは物語を読むのが大好き。自分でも本を書いています。毎日、うれしかったこと、かなしかったことなど残らずその本に書いているので…

ぼくはジャガーだ

『ぼくはジャガーだ』 ウルフ・スタルク 著 アンナ・ヘグルンド 絵 いしい としこ 訳 ブッキング(復刻刊)2007年 あらすじと感想 ちいさい男の子エルマーは、ある夜、突然ジャガーになってしまいます。パパもママもジャガーになったことに気づきません。エ…

ぼくのうちに波がきた

『ぼくのうちに波がきた』 オクタビオ・パス 原作 キャサリン・コーワン 著 マーク・ブエナー 絵 中村 邦生 訳 岩波書店 2003年 あらすじと感想 海へはじめて行った男の子。帰ろうとしたら、波がひとつ海からちぎれてついてきてしまいます。男の子は、波を列…

ペレのあたらしいふく

『ペレのあたらしいふく』 エルサ・ベスコフ 作 おのでら ゆりこ 訳 福音館書店 1976年 あらすじと感想 ペレの飼っている子羊は大きくなりました。ペレも背が伸びて上着は短くなるばかり。ある日ペレは、子羊の毛をぜんぶ刈り取りました。それをおばあちゃん…

にこにこでんしゃ

『にこにこでんしゃ』 ふくだすぐる 作・絵岩崎書店 2006年 あらすじと感想 ウサギとカメ、おサルとカニを乗せて走るカラフルな色の電車。その電車が急に止まります。なにがあったのでしょう? ネコが道をわたっていたのです。ガタンガタンゴトンゴトンと電…

うさぎのおるすばん

『うさぎのおるすばん』 イ ホベク 作 黒田 福美 訳 平凡社 2003年 あらすじと感想 ある日、ベランダに飼われているうさぎが家の人の留守にこっそりなかに入りこみます。冷蔵庫をのぞいてみたり、おかしを食べながらビデオを見たりします。お母さんの鏡台で…

おうさまのハンカチ

『おうさまのハンカチ』宮地 延江 作ひさかたチャイルド 1984年 あらすじと感想 ある国にわすれん坊のおうさまがいました。朝、きれいにアイロンをかけたハンカチを渡されても夕方にはもうどこかへ置き忘れる始末。たまりかねたお妃は、これまでなくしたハン…

あいしているから

『あいしているから』 マージョリー ニューマン 文 パトリック ベンソン 絵 評論社 2003年 あらすじと感想巣から落ちてしまったひなどり。おやどりはいくら待っても助けにこないので、モールくんは家に連れて帰ります。巣箱をつくり、友だちやお母さんも手伝…

雪の写真家 ベントレー

『雪の写真家 ベントレー』 ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン 作 メアリー・アゼアリアン あらすじと感想今から100年以上前、雪の結晶の写真撮影に情熱をそそぎこんだ人がいました。アメリカ・バーモント州の雪深い村で生まれたウィリー・ベントレーで…

ソメコとオニ

『ソメコとオニ』 斎藤 隆介 文 滝平 二郎 絵 岩崎書店 1987年 あらすじと感想 村に暮らす5歳のソメコは遊ぶことが大好き。でも大人たちは忙しく、だれもソメコの相手をしてくれません。草っぱらで一人ママゴト遊びをしていると、おじさんがあらわれ、一緒…

おにたのぼうし

『おにたのぼうし』あまん きみこ 文 いわさき ちひろ 絵ポプラ社 1982年 あらすじと感想 ある家の物置小屋に“おにた”という黒オニの子どもが住んでいました。でも、節分の夜、その家の男の子が豆まきをしにやってきたのです。おにたは、ツノをかくす麦わら…