絵本の旅人

「読み聞かせ」のための実践レポートです!

2013-01-01から1年間の記事一覧

急行「北極号」

『急行「北極号」』 クリス・ヴァン・オールズバーグ 作 村上 春樹 訳 あすなろ書房 2003年 あらすじと感想 夜もふけたクリスマスイブ、男の子の家の前に突然、汽車がやってきて止まります。それは北極点をめざす急行「北極号」でした。男の子がパジャマのま…

マルチンとかぼちゃおばけのまほうのた

『マルチンとかぼちゃおばけのまほうのたね』 イングリート オストヘーレン 著 クリスタ ウンツナー 絵 ささき たづこ 訳 あかね書房 1999年 あらすじと感想 いじめられっ子のマルチンは、夢のなかで妖精から魔法のたねをもらいます。だれかにいじめられたら…

アントンせんせい

『 アントンせんせい』 西村敏雄 作 講談社 2013年 あらすじと感想 動物病院のアントンせんせいは、みんなにとても頼りにされています。大声競争をしてノドを痛めたニワトリや注射が大嫌いなトラがやってきます。あごがはずれたワニ、腰痛のヘビ、鼻がからま…

地獄

『地獄』 白仁 成昭 中村 真男 著 宮 次男 監修 風濤社 1980年 あらすじと感想 天明4年、今から約230年前、無名の絵師によって描かれた「地獄絵」をもとに生まれた異色の絵本です。五平という男が死んだ後に、使いの鬼に連れられて、死出の山を越え、三途の…

おじいちゃんがおばけになったわけ

『おじいちゃんがおばけになったわけ』 キム・フォップス オーカソン 作 エヴァ エリクソン 絵 菱木晃子 訳 あすなろ書房 2005年 あらすじと感想 エリックの大の仲良しだったじいじが突然、亡くなります。でも、じいじはおばけになってエリックのもとへやっ…

ひろしまのピカ

『 ひろしまのピカ』 丸木 俊 作 小峰書店 1980年 あらすじと感想 戦時下でも、家族が平和に朝ごはんを食べる一刻の日常があったのです。それが、まばゆい一瞬の閃光で家ごと吹き飛んでしまったのです。昭和20年8月6日午前8時15分、原子爆弾がヒロシマに投下…

ごちゃまぜカメレオン

『ごちゃまぜカメレオン』エリック・カール 作 やぎたよしこ 訳ほるぷ出版 1978年 あらすじと感想 葉っぱの緑色にも、木の枝の茶色にも砂の黄色にも、どんな色にも変わることができるカメレオン。あるとき、丘の上から動物園にいるたくさんの動物たちを眺め…

かわいそうな ぞう

『かわいそうな ぞう』 土家 由岐雄 作 武部 本一郎 絵 金の星社 1970年 あらすじと感想 戦争末期、連日のように空襲にさらされていた東京の上野動物園でほんとうにあった話を絵本にしたものです。空襲で動物たちの檻が壊されて猛獣が町に出ては危険だという…

ジャリおじさん

『ジャリおじさん』 大竹伸朗 作 福音館書店 1994年 あらすじと感想<はなのあたまにひげのあるジャリおじさん>は、海をみて暮らしていましたが、ある日突然くるりとうしろふりむき、黄色い道を歩きはじめます。やがてピンク色のワニさんと出会って、いっし…

山おとこのてぶくろ

『山おとこのてぶくろ』 松谷 みよ子 文 田島征三 絵 ほるぷ出版 1984年 あらすじと感想 あるところに3人の娘がいました。ある日、父さんが木を切っているうちに疲れてしまって、あーあってあくびをしてしまいます。すると、あたりは急に暗くなり、あらわれ…

しろいゆき あかるいゆき

『しろいゆき あかるいゆき』 アルビン トレッセルト 著 ロジャー デュボアザン 絵j 江國 香織 訳 BL出版 1998年 あらすじと感想 冬、アメリカのとある町。雪が舞い降りてきます。町の人もウサギも雪が降る前からその気配を感じています。子どもたちは灰色に…