絵本の旅人

「読み聞かせ」のための実践レポートです!

2015-01-01から1年間の記事一覧

鹿よ おれの兄弟よ

『鹿よ おれの兄弟よ』 神沢 利子 文 G.D. パヴリーシン 絵 Gennadiy Dmitriyevich Pavlishin (原作) 2005年 福音館書店 あらすじと感想 極東ロシアの狩猟民を題材とした大作です。狩猟の民は、動物の命をもらってその肉を食べ、骨や皮もあまさず生きる糧と…

神の道化師

『神の道化師』 トミー・デ・パオラ 作 ゆあさ ふみえ 訳 ほるぷ出版 1980年 あらすじと感想 ジョバンニはみなしごです。家もなく、人からの施しで生きてきました。でも、彼にはすばらしい才能がありました。曲芸(ジャグリング)です。そのおかげて八百屋さ…

いつもちこくのおとこのこ― ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー

『いつもちこくのおとこのこ― ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー』 ジョン・バーニンガム あらすじと感想 学校へむかう途中、マンホールからワニがあらわれたり、茂みからライオンが出てきてかみつかれそうになったり……。ジョン・パトリック・ノー…

すきです ゴリラ

『すきです ゴリラ』 アントニー・ブラウン 作 山下明生 訳 あかね書房 新装版 2019年 あらすじと感想 ゴリラが大好きなハナ。一度は本物のゴリラに会ってみたいと思っている。でも、お父さんはいつも忙しくてぜんぜん動物園に連れて行ってくれない。だから…

サーカス

『サーカス』 高部 晴市 作 架空社 1996年 あらすじと感想これといったストーリーはありません。サーカス団がやってきて、サーカスがはじまります。大男があらわれゾウを持ち上げ、ピエロがでてきて玉乗りをします。箱男がなんでも食べて、魚男が金魚鉢に飛…

へいわってすてきだね

『へいわってすてきだね』 安里有生 著 長谷川義史 絵 ブロンズ新社 2014年あらすじと感想2015年に本屋さんが選ぶ絵本大賞(「Moe」主催)第1位となった作品です。与那国島に暮らす小学1年生(当時)の男の子、安里有生(あさとゆうき)君が書いた詩に長谷川…

あおい イヌ

『あおい イヌ』ナジャ 作 山中 きよみ 訳福武書店 1991年 あらすじと感想ある日、シャルロットという女の子のもとへあおいイヌがやってきます。毎晩、あおいイヌをなでてやりながらお話しをしてあげるシャルロット。すっかり仲良しになったシャルロットはお…

おしいれおばけ

『おしいれおばけ』 マーサ メイヤー 作 今江 祥智 訳 偕成社 1987年 あらすじと感想 自分の部屋にあるおしいれ。男の子は、夜寝るときにそこが気になってしかたないのです。そこには“あいつ”がいるのです。その子にとっていちばんこわい存在が。ある夜、男…

どろにんぎょう

『どろにんぎょう』~北欧民話 内田莉莎子 文 井上洋介 絵 福音館 1985年 あらすじと感想 おじいさんがつくった大きなどろにんぎょうが動きだし、おばあさんを飲み込み、おじいさんも飲み込みこんでしまいます。そして通りを歩いていたふたりの娘が持ってい…

もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう

『もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう』 土屋富士夫 作 徳間書店 2000年 あらすじと感想 デパートへやってきたひでくんという男の子が受付のおねえさんに「あのー、そのー、……おしっこ どこですか」と聞くところからお話がはじまります。エレベーターに乗…

ちいさな くれよん

『ちいさな くれよん』 篠塚かをり 作 安井 淡 絵 金の星社 1979年 あらすじと感想 捨てられたちっちゃな黄色いクレヨンが主人公です。まだ、描けるのに、きれいに塗れるのに…。黄色いクレヨンはまだ自分が役に立てるはずだとゴミ箱から広い世界へと出て行き…